メトロポリタン・オペラの新シーズンがいよいよ開幕する。

今シーズンは9月24日の豪華絢爛なオープニングガラから始まり、全26プログラムを上演した後、2019年5月11日に最終日を迎える。

注目作は、オープニングを飾るサン=サーンス作曲『サムソンとデリラ』の新プロダクションや、昨年ロンドンでワールドプレミヤを迎えたニコ・ミューリー作曲『マーニー』のMET初演、ヴェルディ作曲『椿姫』やチレア作曲『アドリアーナ・ルクヴルール』の新プロダクション、ワーグナー作曲『ニーベルングの指環』全4作の上演などがある。

また、プラシド・ドミンゴが、プッチーニ作曲の三部作『ジャンニ・スキッキ』でタイトルロールのコミカルな役を演じるのも楽しみのひとつ。

ドミンゴは1968年に『アドリアーナ・ルクヴルール』でMETデビューし、今年がちょうど50周年に当たる。2019年4月28日にはスペシャルガラコンサートも予定されている。

2018-2019シーズンのラインナップは以下の通り。

『アドリアーナ・ルクヴルール』『アイーダ』『ラ・ボエーム』『カルメン』『皇帝ティートの慈悲』『カルメル会修道女の対話』『ドン・ジョヴァンニ』『ファルスタッフ』『西部の娘』『連隊の娘』『神々の黄昏』『イオランタ/青ひげ公の城』『魔笛』『マーニー』『メフィストフェレス』『オテロ』『真珠とり』『ぺレアスとメリザンド』『ラインの黄金』『リゴレット』『サムソンとデリラ』『ジークフリート』『トスカ』『椿姫』『プッチーニ三部作(外套、修道女アンジェリーカ、ジャンニ・スキッキ)』『ワルキューレ』

以下、今シーズンの注目作をざっと紹介しよう。

サン=サーンス作曲『サムソンとデリラ』新プロダクション

今シーズンのMETは、サン=サーンス作曲『サムソンとデリラ』の新プロダクションで開幕する。

2014年にブロードウェイミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き』の演出でトニー賞を受賞したダルコ・トレズニヤックが手がける。

トレズニヤックはLAオペラではプラシド・ドミンゴ主演のヴェルディ作曲『マクベス』を含む数作の演出を担当したが、MET演出はこれが初めて。

『サムソンとデリラ』は旧約聖書時代のイスラエル、ガザを舞台に、ペリシテ人に支配されるヘブライ人の英雄サムソンと、サムソンを誘惑して復讐を狙う美女デリラの物語。

主演のサムソンはテノールのロベルト・アラーニャが、デリラはメゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャが演じる。

この二人は2009年に新プロダクションが披露された『カルメン』で人々に大衝撃を与えて絶賛されたコンビなだけに、素晴らしい舞台が期待される。

Samson et Dalila 

作曲:サン=サーンス
指揮:マーク・エルダー
演出:ダルコ・トレズニヤック
出演:ロベルト・アラーニャ(テノール)、エリーナ・ガランチャ(メゾ・ソプラノ)
期間:9月24日〜3月28日 さらに140語