佐藤洋平 wrote 1 year ago: 智恵子は東京に空が無いといふ、 ほんとの空が見たいといふ。 私は驚いて空を見る。 桜若葉の間に在るのは、 切つても切れない むかしなじみのきれいな空だ。 どんよりけむる地平のぼかしは うすもも色の朝の … more →
佐藤洋平 wrote 1 year ago: ――みちのくの安達が原の二本松松の根かたに人立てる見ゆ―― あれが阿多多羅山、 あの光るのが阿武隈川。 かうやつて言葉すくなに坐つてゐると、 うつとりねむるやうな頭の中に、 ただ遠い世の松風ばかりが薄 … more →
佐藤洋平 wrote 1 year ago: いやなんです あなたのいつてしまふのが―― 花よりさきに実のなるやうな 種子よりさきに芽の出るやうな 夏から春のすぐ来るやうな そんな理窟に合はない不自然を どうかしないでゐて下さい 型のやうな旦那さ … more →